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2022/06/20

正しく自分の実力を測る方法とは。

まず、図を見てください。

この図は、「話す・聞く・書く・読む」の四つの要素を分析したものです。

横の段は、速度を表します。
上の段の「話す・聞く」が「快」で、
下の段の「書く・読む」が「慢」です。

縦の段は、情報のアウトプットとインプット。
左の段の「話す・書く」が情報の出力、
右の段の「聞く・読む」が情報の入力。

まず、速度の快・慢はどちらが難しいでしょう?
同じ情報なら、早く処理するほうが難しいので上の段です。

では、情報の出力と入力はどちらが難しいでしょう?
情報は、受けるよりも出すほうが難しいです。
なので、左の段が難しいです。

つまり、この四つの要素の中で一番難しいのは情報を早く出力する「話す」で、一番簡単なのはゆっくり入力する「読む」なのです。

ところが多くの人はこのことを知らず、一番簡単な「読む」で自分の実力を測ります。
例えば教科書や参考書を選ぶ時、「見てわかるか」を選択基準にしてしまっています。
つまり、最も簡単な要素で自分の実力を過大評価してしまうのです。

これでは、根本から間違えています。
正しくは「どれだけしゃべれるか」が実力の基準になります。
なので、高校大学生はもとより、英語教師もほとんどが実力ゼロです。
しかし正しく認識して、そこを出発点として練習を始めればいいだけです。

日本人なら中国語をちょっと勉強すれば、新聞くらい軽く読めるようになります。
しかし「新聞の内容を自在に話すことができる」のとは、格段に難度が違うことがわかると思います。

一番難しい「話す」=情報の快速で処理して外に出す、これを訓練目標にするのです。
これを意識するかしないかだけで、習得の効率は大きく変わります。

正しく自分の実力を測る方法とは。
正しく自分の実力を測る方法とは。