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2022/06/27

もっとも簡単で有効な方法とは。

今回は、当教室の授業のやり方が一般とはどう違うのか、例を挙げて説明します。

まず、Aの図をご覧ください。
一般のやり方では、こんな順番で教えていきます。
①発音記号を、一つ一つ覚える。
②覚えた発音記号を組み合わせる。
③四声の記号を加える。
④漢字を加える。
⑤翻訳を覚える。
こんな感じです。
わずか漢字二字分の単語を覚えるのに、こんなに苦労をします。
しかも四声は文字一つにつき一つなので、4×4=16通りもの組み合わせがあります。
うろ覚えの場合、正解確率は16分の1(!)
これらの発音記号、四声記号、漢字、翻訳、それらをすべて覚える必要があります。
しかも、これらの要素はすべて「文字」だけ。画面を見た時に反射的に出るのは、やっぱり日本語。
「雨が降るって、中国語で何というんだっけ?」となって、大抵は四声の不正確な中国語が途切れ途切れ出てくるだけ(泣)。

次に、Bの図を見てください。当教室では、こうします。
①発音を丸ごと耳コピする。
②画面を加える(「ついでに」字も書く)。
③何度も反復する。
これだけです。

こんな簡単なやり方ですが、学習効率でAのやり方を軽く凌駕します。
具体的には、
1.発音がいい。
2.四声は16分の1ではなく1分の1。
3.画面を見たらすぐ反応できる。

生徒の資質が同じ場合、
Aは、のっそりした反応で不正確な音しか出ません。
Bは、素早い反応で正確な音が出ます。

根拠は、
1.文字を見ないで耳だけに集中するから。
2.日本人が「雨」と「飴」の音調を間違えないのは、発音と声調をバラバラではなく一緒に覚えているから。
中国語も全く同じ方法でやれば、1分の1。それしか出ない(四声記号は補助的にのみ使用し、耳コピを主とすることで迷ったり間違えたりしにくくなる)。
3.画面から音を立ち上げる練習をするので、画面を見たらすぐ音が出る。

AとBの図を見比べればわかるとおり、Bには文字がほとんどなく、音声と画像のみです。
Aはどれだけがんばっても、「頭の中に文字が印刷された状態」です。
頭の中をBの状態にまとめてしまえば、「覚えやすく忘れにくく、反応が速い」ファイルになります。
何語であっても、母語はBのやり方しか使いません。

練習は、耳コピした音を使って以下のことをするだけです。

見た画面を音声に転換する→「話す」
聞いた音を画面に転換する→「聞く」

ここに日本語は、一切入っていないし必要ありません。
バイリンガルとは、この簡単な原理を広げていくだけで簡単にできるのです。

絵と音をつなげ遊ぶつもりで何度も反復するだけで、どんな言語も習得できます。



もっとも簡単で有効な方法とは。
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