お知らせ

News

2022/07/20

次元の違う聴解力。

質問の多い、ヒアリングのことを説明します。
聞き方には、「絶対に外せないコツ」があります。
しかしそのコツは、私の知る限りどこのスクールでもどんな本でも、完備した説明を聞いたことがありません。

例文を使って、どんな風に脳を使って聞くべきかを解説していくので、ヒアリングを改善したい方はよく聞いてください。

例文;
「①今天②有一個好朋友③來了我家」
「①今日②友達が③家に来た」

大抵の人は、「聞いた音を文字にして」しまいます。文字は一次元であり、前後があります。
なので相対関係を把握するのに時間がかかり、母語のように0秒では聞けません。
それどころか「聞いた音を頭の中で発音記号にしなさい」などと言う指導者までいます。
拼音でアルファベットにすると漢字よりさらに文字数が増え、その上四声記号までつけなければなりません。
こんなやり方をしていたら、わざわざ低効率な聞き方を身に付けることになってしまいます。
「頭の中に文字が印刷される聞き方」は、絶対にダメ。

では、正しいやり方とはどんなやり方でしょう?
図を見てください。聞いた後に、こんな風に頭の中に一枚の絵を作ります。
絵は二次元であり、図のように相対関係が時間差なく把握できます。
文字通り、「聞いたものを字にするのと絵にするのとは次元が違う」のです。
能力ではなく次元の違いなのだから、努力で追いつくことはできません。
なお恐ろしいことに、大人は文字から習うので一次元的な聞き方が身についてしまうのです。
しかし、赤ちゃんは文字を知らないので最初から二次元的な聞き方をせざるを得ません。

赤ちゃんは文字を知らないから、母語は絵で聞く。
大人は文字から習うから、外語は文字で聞く。
これでは、大人がいくら努力をしても赤ちゃんのように習得できないのは当然なのです。

次元の違う聴解力。
次元の違う聴解力。