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2022/05/21

当教室の特徴その3「遊ぶ」とは。

前回までで、「絵と音」の解説をしました。

「絵」とは母語にも転換しない「画面思考」のことで、視覚以外にも聴覚・味覚・触覚などのすべての感覚を指します。

「音」を聞くためには、あらゆる要素を丸ごと取り込める「耳」を使います。

「絵と音」とは、あなたが見たままの画面に、直接聞いた純度の高い音をつなげることを言います。
これをするだけで「反応が早く、キレイな発音がすぐに出る」という状態になります。
そしてこれをするためには、日本語はむしろ邪魔になります。

今日は、タイトルの最後「遊ぶ」を解説します。
「遊ぶ」とは「遊び心」のように、「想像力」を指します。
単語や文を覚えるのも、そしてそれを使うのも、想像力によって効果は数十倍も違ってきます。

しかしこれは、いわゆる理数系の科目では使ってはいけないものなのです。
例えば、こんな問題があるとします。
「三つのリンゴを四人に分けるにはどうしますか?」
もし実際の場面を想像したら、三つのリンゴが同じはずありません。四人の人も同じはずありません。
リンゴはそれぞれ大きさや甘さが違い、人もそれぞれリンゴが好きだったり嫌いだったりします。
もし一人がリンゴ嫌いなら、三人でじゃんけんして好きなリンゴから選べばいいです。
しかし算数の発想では、これらは全部同じリンゴ、全部同じ人として計算します。
色々想像することは、むしろ邪魔になります。
これは、理数系の考え方。

ところが語学になると、話が全く変わります。この単語を覚える場合。

①リンゴを定義して暗記する →翻訳。
②丸い、赤い、甘い、少し酸っぱい...など色々な要素を想像しながら覚える。

どちらの方法が、覚えるのに効率がいいでしょう?
赤ちゃんは決して前者を使いませんよね。
当然、圧倒的に後者なのです。
では、なぜでしょう?

細かい要素を想像したほうが、印象が深くなって覚えやすいからです。
電脳と違い人脳は、反復しないと覚えません。しかし、印象を深くすると少ない回数で頭に入るのです。
一生に一度しかなくても、結婚式はよく覚えています。
毎日通る道でも、詳しく覚えていなかったりします。

この原理で、より深く覚えるために「リンゴは、丸くて赤い」「リンゴは、甘くてちょっと酸っぱい」など直接翻訳をせずに、知っている言葉を使って覚えるのです。
この場合は便宜上、日本語を覚える場合を例としますが、「日本語を使って日本語を覚える」わけです。

そして使う場合にはもしこの単語を忘れても「丸くて赤い果物で、甘くて、酸っぱい」などと表現できれば、相手が「それ、リンゴじゃないの?」と答えを言ってくれます。

つまり、想像力を使うと「覚えやすく忘れにくく、さらに応用も自由自在」といういいことづくめの効率で習得できるのです。
反対に、定義によって翻訳で覚えるのは「覚えにくく忘れやすく、しかも応用が効かない」という最悪の学習法です。印象が薄いからすぐに忘れて「あれ、〇〇ってなんだっけ?」となるだけ。もし思い出せたとしても、日本語からの転換時間がかかり、しかも字で覚えているから発音が悪い。
こうして「表現が不自然、反応が遅い、発音が悪い...」外語を、必死の努力の末に獲得するのです。
これって...?
そう、日本の英語教育で生み出しているのは、これなんです。
理数系のように定義と理解で言語を学習すると、こうなってしまうのです。
反対に、理数系を覚えるには疎外となる「想像力」が、語学習得には欠かせないのです。

後者のやり方は、こうやって分析すると凄いもののように見えます。
しかし、赤ちゃんや幼児はみなこのやり方を使っています。
前者のやり方は、こうやって比較するとどれほど非効率かわかります。
しかし、普通の大人はみなこのやり方を使ってしまいます。

「赤ちゃんや幼児は脳が若いから覚えがいい」「学習環境があるから簡単に習得できる」などは、まったく的外れの考えだったとわかりますか?
前者ほど非効率なやり方を使えば、どんな人だって習得できません。
そして、学習対象によって使用する発想方法が根本から違うということを、まず認識しないといけません。

私は分類と説明のために、
後者を想像力で世界を広げる「拡散思考」
前者を定義により理解をする「収縮思考」
と呼んでいます。

「収縮思考」は理数系には有効ですが、語学には不向きの思考法です。
「拡散思考」は語学のみならず、体育や芸術や楽器演奏など、現在の学校では非主要科目とされる多くの科目では有効です。

現行教育の根本的問題点は、すべての科目を収縮思考による理解で行なう点にあります。

文字や翻訳や文法を理解することが、外語の基礎なんかではありません。
まず思考方式を変えることが、本当の外語習得の第一歩なのです。

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当教室の特徴その3「遊ぶ」とは。
当教室の特徴その3「遊ぶ」とは。